書店で見かけてすぐに手に取った一冊。
読む前は、職場や仕事、所属するコミュニティを変えるという意味の移動の話が中心だと勝手に想像していましたが、話の前提は「定住」=「安定」ではない、という考え方。
引っ越して居所を変え、生活する環境を変えるという物理的な移動が「仕事」「人間関係」「お金」「時間」の悩みを解決する、という発想がとても面白かった。
地方公務員をしている時には、特に、
他県に移住して全く新しいことをする
なんてことは考えられませんでしたし、公務員を早期退職する際にも思いつきませんでした。
今は、ローン支払い中のマイホームがあり、高校に進学した子供たちの生活やコミュニティも無視できませんので、すぐにどこかに移住して新しい生活を始める、という訳にはいきませんが、数年後、子供達が自立した後には県外移住も選択肢のひとつ、と思わせてくれる内容でした。
というか、筆者は「引越しすらできない者は、人生が変わらない」とまで言われていて…今暮らしている県以外で生活した経験のない私と妻は、
一度ぐらい県外で生活して見たいね
と考えるようになりました。
移動を繰り返すということ自体、誰にとっても再現性の高い話とは言えないのかな…と個人的には感じていますが、移動することで精神が刺激され、行動力が増し人生が好転するという考えにすごく憧れました。
おすすめです。
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