少し前に買っていたFIRE本を読み終えました。
資産形成とかFIREを目指す方の間では言わずと知れた
三菱サラリーマンさん(穂高唯希さん)
が書かれている、
「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」
とても読みやすくて、資産形成や今後の働き方について、前向きな気持ちになれました。
本を読む前にも、著者(穂高唯希さん)が運営されているブログ
「三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた」
を見たことはありましたが、本を読み終えてすぐ、著者のブログを覗きにいきました。
「もっともっとこの人の話に触れてみたい!」と言う感じでファンになりました。
「入社初日」にFIRE志望
著者は、おそらく今ほど「FIRE」とか「セミリタイア」と言う言葉や考え方が日本に広まっていない頃にセミリタイアすることを決意し、30歳の若さで目標を達成されています。
ブログのタイトルどおり、おそらく新卒で三菱系の大企業に入社し、「入社初日にして絶望に打ちひしがれながら」セミリタイアを志したそうです。
入社初日に、会社という集団や組織に対して違和感を抱ける感性、すぐに動き始める行動力がすごい。
特に、入社初日というところがすごい。
私の場合、アラフォーになってセミリタイアを志したので、やはり資産形成という面では「もっと早く取り掛かっておけばよかった…」と感じます。
もちろん私自身は「今から(40歳代から)でも遅くはない」と思っていますし、アラフォーで今の心境になれてよかったとさえ思っていますが、子供たちには出来るだけ早く資産形成に取り掛かることのメリットを教えていくつもりです。
著者は、サラリーマン時代について「仲間と何かを達成する醍醐味や楽しさを味わうことができた」「無駄な経験は何一つなかった」とも書かれていますから、セミリタイアまでの7年間はきっとバリバリ仕事をされていたんだろうなと想像するところです。
節約を節約と呼ばず「支出の最適化」と呼ぶ
著者は「節約」を「支出の最適化」と言う前向きな言葉に置き換えて表現されています。
著者が示している「支出を最適化」する15の方策が、結構私自身も普段の生活で意識していることが含まれていてなにげに嬉しい。
「ペットボトルを買わずに水筒持参」とか「飲み物は白湯でOK」「散髪はセルフカットか1,000円カット」「プールやジムは公共施設を利用」…等々。
この「支出の最適化」の部分には、それほど耳新しいことは書かれておらず、自分自身の感覚というか、セミリタイアを志してやってきたことが間違っていなかったんだな(←ちょっと大袈裟)と思えてちょっと嬉しい。
「給与の8割を投資する」というスタイル
著者の投資スタイルは、支出を最適化しながら、ひたすらに給与の8割を高配当・連続増配株に投資する、というもの。
おそらく給与水準が高かったんだろうと想像はできますが、8割ってこれまたすごいな、と。
今の私には8割投資は難しいですが、スピード感のある資産形成のためには入金力って大事だなと改めて教えられたところです。
今の会社から離れたくてダウンシフトを考えている私にとっては、乗り越えなければならない問題で、少しでも自ら稼ぐ力を育てて給与収入への依存を減らして行くしかないですね。
本の中には、著者が実際に投資している米国株銘柄の特徴や高配当ETFの特徴などが本当にわかりやすく紹介されています。
私は今のところ個別株投資までは考えていませんが、投資する際の企業とか業界を分析をする視点というか雰囲気だけでも知ることができて、少しレベルアップできた気分です。
当然ながら投資(お金)に関する内容には結構なボリュームがあり、途中、専門的すぎて理解できない部分もありそうだな、と思いながら読み始めましたが、どの項目もこれまでに読んだ投資本やFIRE本に比べて抜群にわかりやすかったです。
お金は目的ではなく手段
著者は巻末に「資産形成は目的ではなく手段」だと書かれています。
「お金自体を目的にしてしまうと方向性を見失う」「資産形成は自由に生きていくための一つの切符に相当する」とも。
うまく言えませんが、この部分にも今の自分にとっては新たな気づきがありました。
もちろんお金や資産形成は大事なものですが、それが全てではない。
自由に生きていくための「1つの」手段だと表現されているところに勇気をもらえたような気がします。
こうして著者のファンにさせられたという訳です(´ε` )
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